エリートではありません、非エリートです!!(誇) ~無能な落ちこぼれの私が、なぜかエリート男子集団に気に入られちゃいました!?~

目でどうぞと合図されたような気がしたから、クラスをざっと見てから自己紹介を始めた。



「宝井小鈴といいます! えっと⋯⋯特技? って言っていいのかはわかんないですけど、得意なことは常にポジティブ思考でいられるところと、本を速く読めるところです! みんなと仲良くできたら嬉しいので、これからよろしくお願いします!」



そう言って一礼すると、教室にシーンとした空気が流れた。

あ、あれ⋯⋯これ、なんかヤバいやつ?



「特に得意なこと無いってこと⋯⋯?」

「それでなんでうちの学園入れてんのよ⋯⋯」

「ポジティブでいれることって⋯⋯ふっ、これじゃまるで非エリートじゃねぇか」



クラスのあちこちからそんな暗い声が聞こえた。

⋯⋯そう、だよね。

私は目線を下げて、みんなの顔を見ないようにした。



「た、宝井さん⋯⋯みなさん! そんなことを言ってはいk___」

「じゃあ、私は非エリートということで、落ちこぼれの看板背負って頑張りますね!」

「⋯⋯は?」
 


そうだよ! 私はエリートじゃなくて非エリートなんだから、落ちこぼれとして落ちこぼれなりの努力をしなくちゃだよね!
 
気づかせてくれて感謝だっ⋯⋯!

なんだか教室のあちこちからポカーンとした表情の人たちが一斉に私の方を見てきているけど⋯⋯なにか変なことでも言っちゃったかな?