「あははーこんにちはー。はじめましてですねー。これからよろしくお願いしますー。」
思いっきり棒読みだったわ…でも、初めましてのふりするほうが悪いよね!
棒読みが気に入らなかったのかサガの表情が少し固くなる。
「稀鳥さん、見せたい場所があるんだ、一緒に来てくれる?」
そしてあたしは作り物の笑顔を顔に貼り付け、頷いた。
…
あたしは人気の少ない屋上への階段に連れてこさせられた。
入学して間もないっていうのによくこんな場所見つけたよ…
「未奈、俺達が既にあったというのは伏せておいてくれ」
「なんでよ、隠す必要ないじゃない。可愛いあたしにみんなより一足先にあたしに会えたことに誇りを持つべきよ。あとふつーに猫かぶりすぎ。」
「おい、そんなこと言っていいのか?俺はお前の口をふさぐことはいつでもできるんだぜ?」
そう言ってサガはあたしの逃げ場をふさぐように『壁ドン』とやらをしてきた。
「っな!?…」
な、何よ、生意気な。今のは人の顔が近くに来て、驚いたからでた声なわけでねー。このあたしがはずかしがるわけないじゃない。まったく。
「ふはっ、顔真っ赤。大丈夫、誰にも言わないでくれればしないから」
「そんなんっ!…」
わかってるっつーの!
「?なに?『キス』してほしかったの?」
「ンキーーー!!違うしーーー!」
『キーンコーンカーンコーン』


