【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

「ふぅ……」


レイは肩のブレザーを静かに直すと、口元の血を指先でそっと拭った


白のカッターシャツは傷だらけでボロボロ


だけど、彼女が纏う圧倒的な覇気と美しさは、まるで王座に君臨する女皇そのものだった


「……はは、やっぱりレイはマジで容赦ないね。最高のウイニングランだったよ」


リング下にいた颯太が、いつものチャラいタメ口を口元に浮かべながら、優しく微笑んだ


「お疲れ様でした、レイさん。あなたこそが、我々の誇りです」


一ノ瀬がスマートに眼鏡をかけ直し、深く一礼する。


「レイさん! マジで最強っす!!」


と蓮が吼え、陸が


「もう美しすぎて感動しちゃった!」


と目を輝かせた。そして、情報係として裏からすべてを支え切った多久は、涙をボロボロと流しながら叫んだ。