【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂






ドンッ!!!


地下格闘技場のリングが、激しい衝撃音とともに大きく揺れた。


神代の放った凄まじい重さの右ストレートが、レイの顔面を紙一重でかすめ、背後のロープを軋ませる。


(……速い、ですね)


レイは流れるような身のこなしでバックステップを踏み、距離を取った


いつもなら最小限の動きで敵を沈めてきた彼女の、


白のカッターシャツの袖が少し擦れ、額にはうっすらと汗が浮かんでいる


初代総長が「黒曜を殺すため」だけに用意した二代目・神代の実力は、


これまでの雑魚とは文字通り桁が違っていた


「ハハッ! さすが黒曜の総長、今のを避けるかよ!」