【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂






神代の潜むアジトを特定し、明日の放課後に全戦力で殴り込みをかけることが決まった、決戦前夜


深夜の東京湾沿いの防波堤に、2台の単車が滑り込んできた


重厚な排気音を止めてヘルメットを脱いだのは、総長・レイと、副総長・三浦颯太だ


昼間の張り詰めた空気から解放された海辺には、ただ波の音だけが静かに響いている


「ふぅー、生き返るわー。明日はマジで大戦だからさ、こうしてレイさんと2人で夜風浴びるの、最高の息抜きだわ」


颯太はニュアンスマッシュの髪をクシャッと掻きながら、ガードレールに背中を預けていつもの軽いタメ口をきいた


レイはブレザーを単車のシートに置き、白のカッターシャツの袖を少しだけ捲り上げた