神代の潜むアジトを特定し、明日の放課後に全戦力で殴り込みをかけることが決まった、決戦前夜
深夜の東京湾沿いの防波堤に、2台の単車が滑り込んできた
重厚な排気音を止めてヘルメットを脱いだのは、総長・レイと、副総長・三浦颯太だ
昼間の張り詰めた空気から解放された海辺には、ただ波の音だけが静かに響いている
「ふぅー、生き返るわー。明日はマジで大戦だからさ、こうしてレイさんと2人で夜風浴びるの、最高の息抜きだわ」
颯太はニュアンスマッシュの髪をクシャッと掻きながら、ガードレールに背中を預けていつもの軽いタメ口をきいた
レイはブレザーを単車のシートに置き、白のカッターシャツの袖を少しだけ捲り上げた
腰まである黒髪が、柔らかな潮風にふわりと遊んでいる
彼女は缶コーヒーを開けると、上品に口をつけた。
「そうですね。明日は少し、騒がしい夜になりますから。こうして心を落ち着かせておくのも悪くありません」
いつもと変わらない、丁寧な敬語。
だけど、颯太は隣に立つ彼女の細い肩が、少しだけいつもより小さく見えた気がした。
颯太はふっと真面目な顔になり、海を見つめたまま語りかける
「……ねえ、レイ。昨日の集会の演説、マジでカッコよかったよ。下の奴ら、みんな泣きそうな顔してレイさんに魂預けてた。……でもさ、ちょっと背負いすぎじゃない? 命まで寄こせとは言わない、なんて格好つけてさ」
颯太の心配するような、相棒としての優しいタメ口
それを聞いたレイは、ふっと自嘲気味に口元を緩め、夜の海へ視線を落とした。
そして、胸の奥にある孤独を隠すように、静かに、でも冷たい声音で言い放った。
「冷たい人間だと思われてる方が楽なんで。期待されるほどの優しさは持ち合わせていないので」
深夜の東京湾沿いの防波堤に、2台の単車が滑り込んできた
重厚な排気音を止めてヘルメットを脱いだのは、総長・レイと、副総長・三浦颯太だ
昼間の張り詰めた空気から解放された海辺には、ただ波の音だけが静かに響いている
「ふぅー、生き返るわー。明日はマジで大戦だからさ、こうしてレイさんと2人で夜風浴びるの、最高の息抜きだわ」
颯太はニュアンスマッシュの髪をクシャッと掻きながら、ガードレールに背中を預けていつもの軽いタメ口をきいた
レイはブレザーを単車のシートに置き、白のカッターシャツの袖を少しだけ捲り上げた
腰まである黒髪が、柔らかな潮風にふわりと遊んでいる
彼女は缶コーヒーを開けると、上品に口をつけた。
「そうですね。明日は少し、騒がしい夜になりますから。こうして心を落ち着かせておくのも悪くありません」
いつもと変わらない、丁寧な敬語。
だけど、颯太は隣に立つ彼女の細い肩が、少しだけいつもより小さく見えた気がした。
颯太はふっと真面目な顔になり、海を見つめたまま語りかける
「……ねえ、レイ。昨日の集会の演説、マジでカッコよかったよ。下の奴ら、みんな泣きそうな顔してレイさんに魂預けてた。……でもさ、ちょっと背負いすぎじゃない? 命まで寄こせとは言わない、なんて格好つけてさ」
颯太の心配するような、相棒としての優しいタメ口
それを聞いたレイは、ふっと自嘲気味に口元を緩め、夜の海へ視線を落とした。
そして、胸の奥にある孤独を隠すように、静かに、でも冷たい声音で言い放った。
「冷たい人間だと思われてる方が楽なんで。期待されるほどの優しさは持ち合わせていないので」



