【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

神代はすっと目を細める


「お前……黒曜の副総長、三浦颯太か」


「へえ、俺の顔知ってんだ。有名人は辛いねぇ」


颯太はフッと笑うと、バッグを地面に放り投げた。その瞬間、彼の纏う空気が、昼間のチャラ男から『黒曜のナンバー2』へと一変する


「おい残党ども。昨日レイさんにボコられて、まだ懲りてないわけ? うちの総長の時間をこれ以上無駄にさせんなよ」


「チッ、やっちまえ!」


神代の背後から、残党の2人がナイフを抜いて颯太に飛びかかる


「危ない、先輩!」


高橋が叫ぶが、颯太は一歩も引かない


「ハッ、おっそ」


颯太は目にも留まらぬ速さで最初の一人の手首を掴み、そのまま壁に叩きつけた
ガツン!と激しい音が響く


もう一人が放ったナイフの突きを紙一重でかわすと、その顎に強烈なアッパーカットを叩き込んだ。わずか数秒。