【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

言い返せる言葉を失った教頭は、顔を真っ赤にして、逃げるように生徒会室を飛び出していった


バタン、とドアが閉まると、颯太がパンを飲み込んで大爆笑した


「あははは! 最高! レイさん、今の一言マジでキレッキレじゃん! 教頭、顔がトマトみたいになって逃げてったよ」


「騒がしいですよ、三浦君。ですが……少し、すっといたしましたね」


澪はいつもの綺麗な優等生の笑顔に戻り、髪をサラリと耳にかけた


一ノ瀬がスマートに眼鏡を押し上げる


「お見事でした、レイさん。一般生徒を守るためには、表の権力もこうして黙らせておく必要がありますからね」


「ええ。ですが……」


澪の目が、窓の外の遠い空へと向けられる


「教頭にあんな噂を吹き込んだ『誰か』が、学園のすぐ近くまで来ているようですね。……ふふ、楽しいことになりそうです」