【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂






鳳学園の生徒会室。
昼休みの心地よい日差しが差し込む中、空間にはピリついた空気が漂っていた


机を挟んで九条澪と向かい合っているのは、
白髪交じりの髪を神経質そうに触る、学園の教頭だった


「九条会長。単刀直入に言うがね、最近、君が夜の街で不穏な集団を率いているという噂が職員室に届いているんだ。鳳学園の生徒会長がヤンキーの真似事など、我が校の品位に関わる」


教頭は腕を組み、いかにも「証拠を掴んでいる」と言わんばかりの威圧的な態度で澪を睨みつける


後ろに控える一ノ瀬刹那が、メガネの奥の目をスッと細めた


だが、澪は慌てる素振りすら見せず、上品に紅茶を口に運んだ


「おやおや、教頭先生。それはずいぶんと根も葉もない噂ですね。私が夜の街を徘徊していると?」