【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

「頼む……お前が、狂犬連盟の『二代目総長』になってくれ……!」


しばしの沈黙の後、電話の向こうの男は、ふっと妖しく笑った


『いーよ。そこまで言われたら、俺もその“気高くて最狂の女”ってやつに、俄然興味が湧いてきた。狂犬の看板、俺が二代目として引き受けてあげる』


電話が切れる。
金城は力尽きたように座り込んだが、その顔には醜い復讐の笑みが浮かんでいた


(見とけよ九条レイ……。二代目が動けば、お前たちの平穏も、その気高きプライドも、すべて地獄に落ちる……!)


鳳の街に、新たな、そして今までで最も危険な嵐が近づきつつあった。