【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

一分の隙もない、まるで美しい舞踊を見ているかのような洗練された暴力
わずか数分で、彼女を囲んでいた不良たちは一人残らず地面に這いつくばり、苦悶の声を漏らしていた


「化け物かよ……!」


最後に残った狂犬のボス・金城が、恐怖で腰を抜かし、地面を這いながら後ずさりする。
そんな彼を、レイは冷徹なキャットアイで見下ろし、コツン、コツンとヒールの音を響かせながら近づいた


「ま、待て! 今回は俺たちの負けでいい! 次からは鳳のシマには手を出さねえから、だから……!」


命乞いを始める金城。


レイは冷たい夜風に黒髪をなびかせながら、底冷えのするような冷徹な敬語で、ピシャリと言い放った


「敗者の言い訳をきくほど、私の時間は安くはない」


「 頼む、助け……こんなの、こんなの何かの奇跡か間違いだ……!」