【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

彼女の前に、副総長の颯太がすっと立ちはだかり、いつものチャラい調子でタメ口をきく


「まーまー、みんな落ち着いて。……ねえレイ、あいつらマジでガラ悪いよ。サクッと終わらせて、早くファミレス行こうよ。お腹空いちゃった」


「そうですね、颯太君。あいにく、私もあまり無駄な時間を過ごしたくはありませんので」


レイは単車から静かに降りると、肩に羽織ったブレザーの襟を正した


「おい、無視してんじゃねえぞアマァ!!」


金城の合図とともに、数十人の狂犬連盟が一斉に襲いかかってくる。


「陸、右は任せた!」


「了解っす、颯太さん! レイさんに良いとこ見せちゃお!」


乱戦が始まった。
蓮が狂暴な拳で敵を次々と沈め、一ノ瀬は最小限の動きで相手の武器を奪い取り、陸は軽快な身のこなしで敵を翻弄する


そして副総長の颯太は、圧倒的な喧嘩センスで、レイに近づこうとする敵を一人残らず叩きのめしていく。


だが、敵の数が多すぎる。十数人の不良が、一斉にレイを囲んだ。