【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂






夜のコンテナ埠頭。


静まり返った波止場に、数十台のバイクのライトが怪しく交錯していた


「おいおい、鳳学園の『黒曜』が全員でお出ましとはねえ。女を神輿に担ぎ上げて、ずいぶんと余裕じゃねえか!」


下品に笑うのは、この地域で恐れられる不良グループ『狂犬連盟』の総長、金城だ。


その後ろには、鉄パイプや木刀を持った数十人の容赦ない手下たちが、ギラついた目を向けている
対する『黒曜』の面々


「あァ? 誰が女を担いでるって? テメェら全員、今すぐその安っぽい舌ぶち抜いてやろうか」


蓮がシルバーウルフの髪を激しく揺らし、今にも飛びかかりそうな不気味な笑みを浮かべる


「蓮、落ち着きなさい。品性が下りますよ」


一ノ瀬がスマートにサングラスの位置を直した。


その中心で、漆黒の単車のシートに腰掛けたまま、優雅に足を組んでいるのが総長・レイ