【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂

「ん? ああ、隣町のチーム『狂犬連盟』の雑魚どもがさ、うちのシマでコソコソ動いてるみたい。昼間、一般の生徒をカツアゲしようとしたらしくて。ねえ、蓮?」


颯太が話を振ると、蓮が両腕のサラシをギチッと締め直しながら前に出た


「ああ! 昼間、一般生徒の高橋って奴を路地裏で囲んでやがった! レイさんが一瞬でボコして追い散らしたけどよ……あいつら、まだ鳳の周辺に潜んでやがります」


蓮の報告に、陸が


「うわ、レイさんの背負い投げ、生で見たかったわ〜」


とお調子者らしく笑う。一ノ瀬は手帳を閉じ、冷ややかに告げた


「狂犬連盟、ですか。品性の欠片もない名前ですね。レイさん、彼らは我が『黒曜』の、ひいてはレイさんの品格を汚しました。どう処分いたしますか?」


幹部たちの視線が、一斉にトップであるレイに集まる夜風が彼女の長い黒髪を揺らした。
レイは、白のカッターシャツの襟元にある黒いチョーカーに触れながら、ふっと妖艶に微笑む。