【完】その黒曜、あまりに気高く、あまりに最狂


鳳学園のブレザーをマントのように肩に羽織り、
跳ね上げたキャットラインのメイクで圧倒的な覇気を纏う総長――レイ


そのすぐ隣を、背中に『黒曜 副総長』の金刺繍を輝かせた颯太が、
チャラついた笑みを浮かべながら歩いてくる


「「「レイさん、お疲れ様です!!」」」


幹部たちが一斉に直立不動で深く頭を下げる


「お疲れ様です、皆さん。今夜も良い夜ですね」


レイは定位置であるコンクリートの縁に腰掛け、細い足を優雅に組んだ。誰にでも敬語。


だけど、その場にいる全員の背筋を伸ばさせる絶対的なカリスマがそこにあった


「それで、颯太。今日の報告は何ですか?」


レイが隣の相棒に視線を向ける。