「ごめんね、夏澄、俺は……てっきりもういなくなっちゃうのかと……」 「知ってたんだね」 「うん、父さんが言ってて」 「……信じてた」 「そっか」 「それでね、私あと一つ秘密があったの」 「まだ、あるの?……」 「うん、言わせて」 私は涼の手を持ち上げて握った。 涼の右手を両手で。