ワースト・エデン



2000万。

この響きは悪くない。

むしろ、好きだ。


もしも2000万あったら⋯そうだなあ、いっぱいアイス買って、お菓子買って、お腹いっぱいになるまでお肉を食べて。

そうだ、近くのワンダーランドを貸し切っちゃおう。


なぁんて、想像した。

だけど、どうやら私は2000万を貰える側ではなく、払う側らしい。


ぱちん、と瞬きをしてもお布団の中ではないし、目の前には二人のお兄さん。どうやら夢でもないらしい。





「なんで私が2000万払うの?」



はて、と首を傾げれば面倒そうに舌打ちをした金髪のお兄さんが「小峰裕二」と聞き覚えのある名前を口にした。



「裕二くん!」

「そう、裕二くんだ。付き合ってたんだろ?お前」

「うん!でも裕二くん最近全然連絡取れなくて、もしかして浮気!?って疑い始めてたんだよねぇ」



そう、裕二くんとは丁度三ヶ月前にナンパしてきた男の人で、二ヶ月前に付き合った裕二くんである。


でも、どうしてここで彼の名前が?