「はいはーい、どちら様ですか…って、あれれ?」
「山田芽依子だな、お前」
「お兄さんたち、どちら様?」
ドアを開けた瞬間、視界に広がった黒に戸惑った。
だって黒いスーツにダボッとしたシャツ。
黒づくめの2人組がドアギリギリに立っていたら誰だってびっくりするでしょ。
て、それよりも顔ドアに当たらなかった?
結構勢いよく開けちゃったからなぁ、と心配していれば今度は視界いっぱいに白が広がる。
「借用書」
スーツを着た男が私の顔の前にぴらっと出したのはどうやら借用書と呼ばれるものらしい。
はて、借用書とは?
もちろん、借用書というもの自体が分からないわけではない。
あれでしょ、お金を借りた時に後でトラブルになったりしないように証明として書名するやつ。
ていうか証明と証明だって、ぷぷっ。
自分の意図しないダジャレに思わず吹き出してしまえば、太陽の光にキラキラ照らされた金髪が視界に映り、一瞬外国人かしら?とマジマジとそのお顔を拝見する。
あ、日本人だった。
三白眼の目は鋭くて、とても外国人だとは思えない。
でも早々見ることの出来ないイケメンさんだ。
よく見ればその一歩後ろにいるシャツさんもイケメンだ。どちらかというとこっちの人は色気がある。
こんなイケメン一気に見れてラッキー!!



