「この女はどうせ落とすだろ」
「こんな女、稼げると思うか?」
「さあ。でも頭も股も緩そうだし、案外向いてるんじゃね」
アッシュお兄さんの言葉に目を見開いて反論する。
「頭も股も緩いってどーいうことだっ!」
「ナンパにまんまと引っかかって、その上借金まで押し付けられて。頭も股もゆるいだろうが」
「⋯っぐ、」
決して、決してそんなことはないけれど、実際騙されちゃったわけだしここは何も言い返せない。
そんな私を見てバカにした様な笑みを浮かべたアッシュお兄さんが、パーカー男と共に背を向けた。
あ、帰ってくれるの?と思ったのも束の間。
「⋯っ、」
首に鋭い痛みを感じて、意識が遠のいた。
「こいつの家の中、見たか?」
「あれって────の、マーク───」
「いちお───、雪に────」
薄れゆく意識の中、お腹に違和感を感じながら、遠くの方で聞こえる金髪たちの会話を聞きながら意識を失った。



