悪女と呼ばれたが、実は天使でした。

ガラッ

「…本当に来たんだぁ。」

フフッと聞こえる笑い声。

「あれ…
あっ!もしかして…葵ちゃんっ?」

「ふふっそうだよ〜っ!
結衣ちゃん、久しぶり〜っ」

キャッと可愛く私の手を取るのは、日向 葵ちゃん。

私の中学校の頃のクラスメイト。

可愛くて優しい人気者な子。

今も変わってないなぁ〜…

葵ちゃんの後ろに居る沢山の男の子たちも変わってない。

「でも結衣ちゃん、よく戻ってこれたねぇ」

「えっ?」

「だってぇ…
結衣ちゃんって、
─悪女。 だもんねぇ」

きゃはっ!と笑う葵ちゃん。

「そうだ…思い出した!
結城結衣っ…!」

「男好きで、男たらし。
色んなやつを骨抜きにしたっていう…」

「「「"悪女"!」」」

だからそれ、さっき自己紹介で言ったのに…。

誰も覚えてなかったと思ったけど…覚えてたんだ…!

良かった〜

「ふふっ
みんな覚えててくれたんだ。」

「結衣…呑気な事言ってる場合じゃないから…。」

なんでれおくんは頭を抱えてるんだろう…?

「き、きにしてないフリしても無駄だよ〜?」

気にしてないフリって言っても…

「まぁいいわ…。」

「またねぇ〜
悪女ちゃんっ♪」

ばいばーいっ

そのまま去っていく葵ちゃん。

「にしても、懐かしい人ばっかりだね〜」

ふふっと笑ってると、クラスのみんなが唖然…としていた。

どうしたの?

「佐々木くんも山村くんも…」

「っあー…
俺ら、ちょっと用事あるから〜」

そのまま青い顔をして去っていく2人

さっき声をかけてくれた女の子達もキッ と睨まれてしまう。

…私、またなにかしちゃったかな?

「お前らなぁ…っ!」

「えっちょっ…!
れおくん駄目だよ駄目っ!」

クラスの中に殴りかかろうとするれおくん。

喧嘩は駄目っ…!

私はれおくんを連れて、クラスを出た