「……」
目の端に映りこむ、くるんと巻いた茶色い髪。
つやつやの爪、意識した美白。
本条くんに見てほしくて、オシャレも、暗い性格を変えるのも頑張った。
今のわたしがいるのはぜんぶ本条くんのおかげ。
感謝と恩と、それゆえの悲しみ。
胸が痛くて涙が止まらない。
「おい、いつまでメソメソしてんだよ」
「メソメソさせてください。メソメソしないとダメな時間なの」
どう考えても湿度100%なわたしの隣を、舞はずっと歩きつづけた。
安易な慰めとかしてくるタイプじゃないので、逆にいくらでも泣けてありがたい。
しばらくジメジメと悲しみに浸っていると



