──『人と喋るのってこわいよな。わかる』
1年のときだった。
友達ゼロで孤立してたわたしに、そうやさしく話しかけてくれたこと一生忘れない。
爽やかな笑顔をたたえた彼は、怖いとわかっていながらも、目の前でその壁の壊し方を教えてくれるようだった。
同情ではなく、わたし個人をしっかりと見据え、不安や寂しさを彼なりに汲み取ったうえで理解を示してくれたのだと、言葉の端々から伝わってきたんだ。
落ちるというより、包まれた感覚。
かっこいい、やさしい、つよい。
それが、本条くんの第一印象。
わたしもこんな人になりたいと、憧れから昇華した大切な恋だったのに。



