ふたり並んで校舎を出れば、目が覚めるほど綺麗なオレンジの空に迎えられた。
部活をしている生徒たちの声がいろんなところから響いてくる。
で、もはや反射のごとく。
どうしても視線が引っ張られるのは、グラウンドのネット側。
サッカー部、キャプテン、キーパー
いつもいつでもながめていたサッカーゴールの前。
そこには本条くんがいる。
遠目でもかっこいい。
どこにいたって探してしまうし、見つけてしまう。
わたしの目にそんな能力を目覚めさせた罪な人。
いまとなっては虚しいだけですが。
「うぅ゛〜、本条ぐぅぅん」
「見なきゃいいだろうが」
「見ちゃうの。舞だってわかるでしょ、好きな女の子目で追っちゃうアレだよ」
わたしだって、好きで未練タラタラやってるわけじゃない。
とめどなくこぼれてくる涙を拭いながら、懸命に足を動かして校門を抜ける。
大好きだった。
ううん、いまだってまだ大好きなんだ。



