左は陽くん、右は蓮くん。

最後の大きな花火が夜空いっぱいに咲いて、夜空には煙が残された。
火薬の匂いがした瞬間、楽しい時間に終わりがみえたような気分になってしまう。
胸がギュッと締め付けられる。
私はあきの手を握り、歩き出した。
そんな私を不思議そうにあきは見ている。
「どうしたの?」
「かき氷食べたくて!」
「花火終わった直後に、かき氷に一直線かよ!」
「だって、暑くない!?」
「夏だからね」
私はかき氷を注文すると、色んな種類のシロップをかけていく。
そんな私を見て、笑い出すあき。
「子供みたい!!」
「シロップは大事だよ?」
私はあきに近付くと、スプーンでかき氷をすくいあきの口元に近付けた。
「まだ口は付けてないから、この冷たさを味わって〜!」
あきはスプーンをぱくりと口ではさむと、笑顔を浮かべた。
「別に、口付けていても問題ないけど。
て、氷だから冷たいに決まってるでしよ!」
なんだか、お姉ちゃんが出来た気分になって頬が緩む。
「あきちゃん、お腹空かない?」
「あー、食べてないからペコペコ」
あきの手を引いて、さらに奥に進む。