恋するなら、君とだけ。

「では、支度し終わった順に帰っていいですよ」

ふぅ…終わった…っ。

「桃香!一緒に帰ろっ!」
 
「うんっ…!帰ろう!」

ふふっ、高校生を謳歌できてるなっ…!

嬉しいっ、女の子の友達作るの、夢だったんだ…!

中学時代の頃、あまりできなかったから

「あ、そういえば…」

と、言って、携帯をいじりはじめた深雪ちゃん。

「ウチの彼氏いるけど、いーい?」

「えっ…、深雪ちゃん彼氏いるのっ!?」

す、すごいっ…流石っ…。

「えっー!桃香はいないのー!?」

「う、うんっ…」

「えっ、やばあ!そんな綺麗な容姿で!?モテないの!?」

「モテるわけないじゃん…。」

「やばやば!ええっ、全国の女子を敵に回してるよ、その人たち!」

そ、そうかな…。

おおげさじゃないかな…っ!?

「じゃ、いっこー!」

ゴーっと手を上げて、走った深雪ちゃんに続いて、わたしも追いつく。

「ええっ。桃香足はや!」

「あはは…。走るのは好きかなぁ」

昔から得意だったんだ。走るのは。

わたしの数少ない長所だっ…。