戀-Koi-【完】




「咲桜!お誕生日おめでとう。」



咲希の誕生日は、咲桜の誕生日でもある。



「ありがとう~!でも今思い出したでしょ?」


「バレた?」



初めから知ってたよ、忘れてなんかないよ。


大切な日、咲桜と咲希が生まれてきてくれた大切な日だからね。



3月15日、大好きで大切な幼馴染2人の誕生日。





「もう!」


「嘘だよ!冗談!絶対忘れないよ。
 最後に祝おうと思ってたんだよ。はい、誕プレ。」




小さな、ピンクの小箱。


桜色の包装紙で、丁寧に包装してある。


今まで一番、考えた誕生日プレゼント。


姉にいろいろ教えてもらった。





「びっくりした、開けてもいい?」




俺が頷くと、咲桜は綺麗に包装を剥がして開けた。




「かっ可愛い!ありがとう!大切にするね!」




嬉しそうに俺に笑いかけた。





(よかった、、、喜んでくれて。。。)





あげたのは、桜の花弁がモチーフのネックレス。





「また4月から、よろしく。」


「こちらこそ~!」



そう言って、お互いに頭を下げあった。




俺は、咲桜のことが昔から好きだけど、今はまだ言わない。


元々の咲桜が戻ってきたら伝える。


あの日、咲桜が壊れてしまった日、そう決めた。



だから今は、抱きしめたい気持ちも触れたいと思う気持ちも我慢。




*