戀-Koi-【完】




「あー、あー、一緒に卒業できたらな~」



彼女は空を見上げながら呟いた。



「いつか会えたらいいな~、咲希ちゃん。」



亡くなった、大好きだった姉の名前を言った、咲桜の声は震えていた。



「いつか会えるよ、必ず。 今もきっとみてくれてるよ。」



空を見上げ、彼女に言うと、彼女は綺麗な涙を流した。



「海斗、?」



無意識に手を握っていた。


ほんとうに無意識。



「頼ってな。ずっと咲桜の味方だから。」


「ありがとう。
でもね、何年も何年もかかっちゃうと思うんだ、」


「何年かかっても、味方でいるよ。絶対に。
 だから信じて、約束する。」



これも本当に本気で本心。


俺にとって一番大切で守りたいのは、小さい頃から咲桜だけだよ。


喧嘩も何百回もしてるけど、嫌いになれないし。


咲桜は年を重ねていくほど、本当に綺麗になっていく。


誰かのものになってしまうのが嫌なんだ。



「咲希ちゃん!お誕生日おめでとう!!」



彼女は空を見上げて大きな声で叫んだ。



「咲希!お誕生日おめでとう!!」



俺も続けて叫んだ。


それを聞いて、咲桜は綺麗に笑った。



「ありがとう、きっと喜んでるよ。」って。