戀-Koi-【完】





「エミちゃん…、ありがとう!」




ほら、先輩は困ってる。



でもわたしは「困りましたか?」なんて言葉は言いませんよ。




「エミちゃん、本当にありがとう…
好きって言ってくれて、俺のこと好きになってくれて…
でもね、、、」





「カイト先輩、そのあとの言葉は要らないです。
わかってますから、ちゃんと、わかってます。

後悔したくなかったから。
もう先輩には会えないかもしれないから。

だから伝えたかっただけです…」





「そっか、ありがとうねエミちゃん。
会えないなんて言わないでよ、寂しいじゃん…」



「ほら、先輩は寂しが…」







我慢していたはずの涙が頬を流れた。

どんどん頬は涙で染まっていく。






「エミちゃん、俺ほんとに寂しがり屋みたい。
泣かないでよ、エミちゃん、笑って…!!」







耳元で優しい声がした。







「先輩…?」







気づけば先輩に抱きしめられていた。




「エミちゃん、泣き止んでよ。
また会えるから、絶対に会おう。」




そういって、私から離れた先輩。



「先輩、私、また先輩に会えるように頑張ります。
迷惑かもしれないですけど私は先輩を追いかけます!
だから来年、絶対に、先輩の高校に受かります!」


「迷惑じゃないよ、ありがとう、エミちゃん。
待ってるよ。サラちゃんと待ってるから頑張ってね!」



「はい!追いつけるように頑張ります!」



「先輩、」


「ん?」



「ご卒業、おめでとうございますっ!」







その言葉に先輩は優しく微笑んで私の髪を撫でてくれた。