偽りの姫の手に堕ちた元姫は、最強男子達に寵愛される。

「ゆ、結杏…。
俺死にそう…」

昼休みの半ばに食堂に行くと駆くんがぐったりした様子で私を待っていた。

「か、駆くんずっと待っててくれたのっ…!?」

「結杏のこと、置いておけるわけないじゃん。」

ムスッとしたような顔が相変わらず可愛くて。

思わずふふっ と笑ってしまう

「ありがとう。
じゃあ食べよっか」

…それにしても…。

駆くんはどうして、私と仲良くしてくれるんだろう?

改めて思い返すと、2組に来た時点でもう歓迎してくれてたような…。

「駆くん。」

「なあに?」

もぐもぐ…とカレーライスを頬張っている駆くんに声をかける。

「どうして私と仲良くしてくれてるの?」

「どうしてって…。
結杏が好きだからだよ。」

「ふふっ
ありがとう、嬉しい。」

駆くん、優しいなぁ…。

こんな私でも好きって言ってくれるなんて…。

友達としてとても誇らしい。

「…冗談だと思ってる?」

「えっ?」

私の髪を人差し指でくるくる…と回す駆くん。

でもその手は優しくて…

「俺は結杏のこと、本気で好きだよ。」

ニヤッと笑った駆くん

いつもマイペースで、ちょっと気分屋さんな駆くん。

でも今の姿はまるで普通の男の子みたい…。

「か、駆くんって…
ギャップがあるね…っ!」

これは女の子たちが駆くんをチラチラ見ては赤くなってる理由が分かるっ…!

「…伝わってない、か。」

ちょっと残念そうな顔をしているのは分からないけれど、駆くんの新しい一面を見れて良かった。

そう思う私だった。