偽りの姫の手に堕ちた元姫は、最強男子達に寵愛される。

お昼になると、昨日と同じように駆くんと一緒に屋上へ向かうと…

「…清掃により立ち入り禁止っ…!」

「…まじか。」

屋上、心地よくて良かったんだけどなぁ…。

しくしく…と嘆いていると、「じゃあさ」と声がかかる

「…食堂、行く?」

「食堂?」

そういえばあったなぁ…と思い出す

賑やかで、みんなとお昼を食べる時凄く目立っちゃったのを思い出すなぁ…ふふっ

あれ以来、ちょっとだけ行きずらかったんだけど…

今回は駆くんとだし、大丈夫だよねっ…!

「そうしよっかっ!」

「ん。」

二人で食堂に行くと、凄い人で賑わっていた。

「わぁ〜っ…!」

「俺も久々に来たけど…
結杏はお弁当食べるから食堂のご飯はいらない?」

「うんっ!
駆くんは食べるの?」

「結杏のご飯奪うのは気が引けるから。
…でも、唐揚げあったらちょうだい。
あと卵焼き…。」

「ふふっもちろんっ!」

実は駆くんが美味しそうに食べてくれたのが嬉しくて、唐揚げ二日連続で作ってきちゃったんだよね…。

良かったっ…!

席について駆くんを待っていると、入口の方が少し騒がしくなる

「「「きゃぁぁぁぁっ!」」」

思わずビクッとなる

何事?と思い、入口を見るとサァァ…と血の気が引くのがわかった。

そこには、Silva の皆がいた。

な、なんでっ…!?

みんな基本、特別室の空き部屋でご飯食べてたのにっ…!

3人がキョロキョロ…と辺りを見渡していて、思わず隠れる

変装してるからバレないとは思うけど、怖すぎるっ…!

少し間をとってからチラッと見ると、3人がいなくなってた事にほっ…とする。

…にしても、どうして食堂に…。

…もしかして、

「…私を探すため…?」

…なんて、

そんな訳ないか。

例え仲間が居なくなったとして、皆とは凄く仲良かったっていう自信はある。

でも、そこまで私の為にそこまでするとは思えないから。

「結杏、お待たせ。」

「駆くんっ!」

駆くんが持ってきたのは、大きなカツ丼。

お、大きいっ…!

スラッとしてる細身の駆くんの体のどこにそんなに入るの…!??

「…唐揚げっ…!」

すると、駆くんが目をキラキラと輝かした

「ふふっ
食べる?」

「…うん」

か、可愛いっ…!

この前も思ったけど、駆くんに犬耳と尻尾が見えるよっ…!

微笑ましく思いながら、駆くんに唐揚げを差し出す

「…結杏って、いいお嫁さんになりそう。」

「ふふっそうかな?」

お世辞も言えるなんて…流石だなぁ。

そのまま私の幸せな時間は過ぎていった