偽りの姫の手に堕ちた元姫は、最強男子達に寵愛される。

「結杏、おはよ。」

「駆くんっ…!
おはよう」

昨日はあのまま寝ちゃってた…あはは…。

「ねぇ聞いた?
星羅様が退学したって噂」

「!」

教室の後ろ側から女の子の声が聞こえてくる。

「聞いた聞いたっ!
Silvaの人たちが慌ただしかったのって星羅様を探してるかららしいよね」

「星羅様、どこいっちゃったんだろ…」

「…星羅?」

ビクッ

駆くんがむくり…と起き上がったので思わずびっくりする

「…えと、駆くん…その人知ってるの?」

おそるおそる聞いてみると、駆くんは「あ〜…」と濁す

「…俺の知り合い…が、その人のこと探してて。
凄く好きらしいよ。」

「そうなんだ…。」

き、気まずい〜っ…!

「まぁ…敵の暴走族なんだからって自制してるけどね。」

て、敵暴走族…って言った…?

いや、聞き間違いの可能性だってあるし…

「駆くんって、暴走族入ってるの?」

「入ってるよ」

「ち、ちなみになんの…?」

「Spica。」

「へっ…」

Spica …って…!

まさかの敵だったっ…!

どうしよう…っ

蒼月、雅人、遼くんごめんっ〜…!

「…ていうか、結杏って詳しいんだね。
暴走族とか、
昨日来たばっかりでしょ?」

ギクッ

「えっと…
結構有名みたいで…たまたま聞いたって感じかなぁ〜」

お願い納得してぇ〜っ…!

「そうなんだ。」

良かった…。

「…じゃあ、お休み」

「う、うんっ…!
お休み〜…」

…ほっ…。

納得してくれたみたいでよかったぁ…。