きみがくれた、私だけの輝き

「お父さん、いってらっしゃい!」



駆け寄った私に靴を履いていたお父さんが顔を上げ、優しく微笑んだ。



「ああ。いってくるよ」



大好きな大きな手が、そっと私の頭を撫でる。


その温もりが嬉しくて、私は自然と笑顔になる。



澄花(すみか)



目線を合わせるようにしゃがみ込んできたお父さんに、首を傾げる。



「–––––…」



あの時、お父さんがなんて言ったのか。


今の私にはもう思い出せない。


だけど…。


あの日のお父さんの眩しい笑顔だけは、何年経った今でも鮮明に覚えていた。