あっという間に放課後。
「桃、一緒に帰ろう!」
満遍な笑みで凛が寄ってくる。
「うん」
あたしは返事をした。
教室のすぐ横にある階段を凛と降りて校舎を出る。
「ねぇねぇ、桃?きょ、今日さ.............。」
遠慮がちに話しかけてきた凛。
なんからしくない。
「何?」
凛は眉を八の字にして、ほおをかきながら言った。
「あのー、ゆーくんも一緒に帰ってもいい?」
…………あー、そういう系か。
確か、凛の弟は小6って言ってたっけ。
あたしは男子は嫌いだけど小学生くらいなら全然大丈夫だけど、小6は.............きっと大丈夫。
あたしには兄がいるけど大丈夫だし。
凛の弟なら大丈夫だと思う。
「いいよ。」
凛に向かって微笑む。
その途端明らかに表情が変わった。
「え、本当!?ありがとう!」
ニコニコしている凛。

