夜の公園。
4人で楽しんだ花火大会の帰り道。
ベンチに座る咲良と冬馬。
少し離れた自販機でジュースを買っている晴汰と優樹菜。
冬馬が、ついに耐えかねたように深々と息を吐き出した。
その手は、震えながらも強く咲良の手を握りしめている。
「……咲良」
「なに? 冬馬くん」
冬馬は咲良の目をまっすぐに見つめた。
胸の中に溜め込んできた100個分の「好き」が、ついに限界突破する。
「お前が……晴汰を好きなのは知ってる。俺じゃなくて晴汰なんだろ? でも……! おじいちゃんとおばあちゃんになっても、こうやって手を繋いでいたいのは……俺なんだよ!!」
夜空に響き渡る冬馬の叫び。
咲良は目を丸くし、口をぽかんと開けた。
「……え? 私が……晴汰くんを好き……?」
「……違うのか? いつも晴汰のこと楽しそうに話して……」
「ちがうよ!!! 私が好きなのは冬馬くん!! 最初からずっと冬馬くんだけ!! 冬馬くんこそ、優樹菜が好きだから私に優しくしてくれてたんでしょ!?」
「「……は!?!?」」
ふたりの爆音の怒鳴り合いに驚いて、ジュースを持った晴汰と優樹菜が走ってきた。
「どうしたんだよ二人とも! 喧嘩か!?」
「晴汰! お前咲良のこと好きなんだろ!?」
冬馬が胸ぐらに掴みかからんばかりに叫ぶ。
「はあ!? 俺が好きなのは優樹菜だよ!!! 昔からずっと優樹菜一人だけだわ!!!」
晴汰も負けじと叫び返した。
静寂。
「「「ええええええええええっ!??!」」」
優樹菜の手から、ガシャンとジュースの缶が落ちた。
「は、晴汰……? 私……? 咲良じゃなくて……?」
「お前だよバカ! お前こそ冬馬のこと好きだから、俺のことなんか見てねぇと思ってたんだよ!」
「違うよ! 私は晴汰が好きで……晴汰が咲良を好きだと思ってて……っ!」
「えっ、じゃあ咲良は!?」と冬馬がパニックになる。
「だから言ったじゃん! 私は冬馬くんが好き!! 冬馬くんが優樹菜を好きだと思ってたの!!」
4人は顔を見合わせ、夜の公園でしばし呆然と立ち尽くした。
咲良・冬馬(両思い) 優樹菜・晴汰(両思い)
全員が全員の好きな人を勘違いし、全員が勝手に身を引こうとして、全員が「片思いの切なさ」に悶えていたのだ。
今まで重ねてきた100個の胸キュンイベントは、すれ違いの悲劇ではなく、ただの「重すぎる相思相愛」の爆発だった。
「……じゃあ、俺たち……」
冬馬が顔を覆い、耳まで真っ赤にして崩れ落ちた。
「……最初から、全員両思いだったの……!?」
「そうだよバカ冬馬ーーーー!!!」
咲良が涙目で冬馬の胸に飛び込み、晴汰は優樹菜を力いっぱい抱きしめた。
「「今までのあの時間は何だったのーーー!?」」
夜空の下、4人の真っ赤な顔と爆笑、そして最高の「両思い」の幸せが弾けた。
4人で楽しんだ花火大会の帰り道。
ベンチに座る咲良と冬馬。
少し離れた自販機でジュースを買っている晴汰と優樹菜。
冬馬が、ついに耐えかねたように深々と息を吐き出した。
その手は、震えながらも強く咲良の手を握りしめている。
「……咲良」
「なに? 冬馬くん」
冬馬は咲良の目をまっすぐに見つめた。
胸の中に溜め込んできた100個分の「好き」が、ついに限界突破する。
「お前が……晴汰を好きなのは知ってる。俺じゃなくて晴汰なんだろ? でも……! おじいちゃんとおばあちゃんになっても、こうやって手を繋いでいたいのは……俺なんだよ!!」
夜空に響き渡る冬馬の叫び。
咲良は目を丸くし、口をぽかんと開けた。
「……え? 私が……晴汰くんを好き……?」
「……違うのか? いつも晴汰のこと楽しそうに話して……」
「ちがうよ!!! 私が好きなのは冬馬くん!! 最初からずっと冬馬くんだけ!! 冬馬くんこそ、優樹菜が好きだから私に優しくしてくれてたんでしょ!?」
「「……は!?!?」」
ふたりの爆音の怒鳴り合いに驚いて、ジュースを持った晴汰と優樹菜が走ってきた。
「どうしたんだよ二人とも! 喧嘩か!?」
「晴汰! お前咲良のこと好きなんだろ!?」
冬馬が胸ぐらに掴みかからんばかりに叫ぶ。
「はあ!? 俺が好きなのは優樹菜だよ!!! 昔からずっと優樹菜一人だけだわ!!!」
晴汰も負けじと叫び返した。
静寂。
「「「ええええええええええっ!??!」」」
優樹菜の手から、ガシャンとジュースの缶が落ちた。
「は、晴汰……? 私……? 咲良じゃなくて……?」
「お前だよバカ! お前こそ冬馬のこと好きだから、俺のことなんか見てねぇと思ってたんだよ!」
「違うよ! 私は晴汰が好きで……晴汰が咲良を好きだと思ってて……っ!」
「えっ、じゃあ咲良は!?」と冬馬がパニックになる。
「だから言ったじゃん! 私は冬馬くんが好き!! 冬馬くんが優樹菜を好きだと思ってたの!!」
4人は顔を見合わせ、夜の公園でしばし呆然と立ち尽くした。
咲良・冬馬(両思い) 優樹菜・晴汰(両思い)
全員が全員の好きな人を勘違いし、全員が勝手に身を引こうとして、全員が「片思いの切なさ」に悶えていたのだ。
今まで重ねてきた100個の胸キュンイベントは、すれ違いの悲劇ではなく、ただの「重すぎる相思相愛」の爆発だった。
「……じゃあ、俺たち……」
冬馬が顔を覆い、耳まで真っ赤にして崩れ落ちた。
「……最初から、全員両思いだったの……!?」
「そうだよバカ冬馬ーーーー!!!」
咲良が涙目で冬馬の胸に飛び込み、晴汰は優樹菜を力いっぱい抱きしめた。
「「今までのあの時間は何だったのーーー!?」」
夜空の下、4人の真っ赤な顔と爆笑、そして最高の「両思い」の幸せが弾けた。



