ポリスラインを翔びこえて


「男だろうが女だろうが関係ない!他人に面倒かけたのは変わらん!子どもじゃないからこそ恥を知れ!巷の不良少女になるつもりかおまえは!」


ひ、ひい……!
警察官3人の視線が集まるとさすがに怖い……。

もちろん罪悪感がないわけじゃない。

娘が一晩どこかへほっつき歩いて無事を祈るのがどれだけ苦悩か理解しているつもり。

でも私だってひとりの人間、そうしたくなる日もあるし、詳しいことは話したくない事情だってある。

できる限り心配かけないようこまめに連絡したし。
ちゃんと無傷で帰ってきたし。

そんなに責められるほどの罪じゃないと思う。


「わ、私はもうすぐ22歳になるのよ!? みんなして子ども扱いしないで!私だっていろいろあるんだから!」


バンッ!と机を叩き立ち上がると、誰とも目を合わさずに自分の部屋へ駆け込んだ。

ベッドの上でうずくまり布団をかぶる。