ポリスラインを翔びこえて


「それなら、私たちが作るべき世界って、きみも私も必要のない世界、だったりするのかな」

「……警察も極道もいらない世界?」

「うん。でもきっと、そんな規制線のない世界、どれだけ強くなったって作れないかもね」

「それなら、きみと俺のふたりだけがこの世界から翔んでいっちゃえばいいんじゃない?」

「あはっ、そうだね。いつかその時が来たら、いっしょに翔びこえちゃおう」


一線を越えた先で。

いつか、私たちのような人間がいらなくなる世界へ。


「その先でもずっとアオちゃんのそばにいたい」

「私もそう思う」


ぎゅっときみの手を握りしめる。

指が絡まって、熱がうまれて、愛おしさが込み上げる。


「愛してる、アオちゃん」

「私も愛してるよ、炎くん」


きみと私の狭間にあった規制線は、
とっくに翔びこえてしまっているね。

最強の愛で、いっしょに。





       〜〜 完 〜〜