イケメンすぎる、君が好き。

人気アイドルってこんな感じなんだろうか。

「遥。」

「ん?」

「ぼーっとしてる。」

隣で颯汰が牛乳パックを机に置きながら笑う。

「見に行かなくていいの?」

「何を?」

「彼女。」

「いや行けるわけないだろ!」

あの女子の壁に突っ込めって?

命がいくつあっても足りない。

「まぁ、そのうち来るでしょ。」

「……そうなんだよな。」

不思議なことに。

どれだけ女子に囲まれても、葵は必ず最後に俺のところへ来る。

それが分かってるから、焦ることはない。

……ない、んだけど。

「桐生くんって彼氏いるんですか!?」

「……」

俺の耳がぴくっと動いた。