イケメンすぎる、君が好き。

教室が一瞬静まり返る。

そして――

「「「きゃーーーー!!」」」

女子たちの悲鳴とも歓声ともつかない声が上がった。

「今の笑顔やばかった!」

「王子ぃぃぃ!」

「尊い……」

「生きててよかった……」

やっぱり今日も、王子は通常運転だった。

「──起立、礼」

一時間目が終わるチャイムと同時に、教室の空気が一気に緩む。

先生が教室を出ていった瞬間だった。

「桐生くーん!」

「王子ー!」

「ちょっと質問いい!?」

……始まった。

女子たちが一斉に葵の席へ集まっていく。

あっという間に人だかりができて、もう葵の姿が半分見えない。

「すげぇな……」

毎時間これ。

いや、本当に毎時間。