イケメンすぎる、君が好き。

「はいはい、席ついてー」

先生がまだ来ていないというのに、学級委員が声をかける。

「じゃ、またあとでね」

葵がそう言って自分の席へ向かおうとした、その時だった。

「桐生くん!」

隣のクラスの女子が教室の入り口から顔を出す。

「あのっ、これ!」

可愛くラッピングされた小さな紙袋。

「昨日のお礼です!」

「え?」

「ナンパされてたの、助けてくれたじゃないですか!」

「ああ、あれか」

葵は思い出したように笑う。

「気にしなくてよかったのに。」

「でも受け取ってください!」

「……ありがとう。大事に食べるね」

「は、はいっ!」

女子は顔を真っ赤にして走っていった。