イケメンすぎる、君が好き。

颯汰は呆れたようにため息をついた。

「試合見るだけなのに気合がすごいねぇ」

何を言っているんだこいつは。

葵の晴れ舞台だぞ?

俺は至って真剣な顔で言う。

「葵、絶対かっこいいじゃん」

「そうだねぇ」

「俺も釣り合うくらいかっこよくなんないと!!」

「遥にかっこいいは無理でしょ」

ぐうの音も出ない。

シンプルな悪口すぎて涙がちょちょぎれる。

葵が試合に出るんだ。

学校で見る姿とは違う。

本気でバスケをしている葵を見るんだ。

楽しみじゃないわけがない。

それなのにあんまり颯太が乗り気じゃないのは、元々は来る予定じゃなかったからだ。

けど昨日、美優から連絡が来たらしい。

『颯汰も来るよね?』

『え、俺?』

『来るよね?』

『いや、明日は予定――』

『来るよね?』

『……はい、行きます』

といった会話が繰り広げられたのは裕に想像がつく。