イケメンすぎる、君が好き。

放課後。

練習終わりのグラウンドは、昼間の暑さが少しだけ和らいでいた。

……とはいえ。

「暑い。」

俺は部室のドアを開けた瞬間、そう呟いた。

「さっきまで走ってたからねぇ。」

隣で颯汰がのんびり返す。

「颯太も高跳びのメニューこなしてたんだよな?」

「?もちろん」

「なんでそんな平気そうなんだよ!!!」

「うーん......体質?」

「便利な体質だな、くっそー。」

俺はタオルで汗を拭きながらため息をつく。

今日も疲れた。

短距離の練習は一瞬に全力を出す分、終わった後の疲労感がすごい。

でも。

ちらっとグラウンドの向こうを見る。

……さっき、葵が応援してくれた。

それだけで、今日の練習はいつもより頑張れた気がする。

我ながら単純だと思う。

でも仕方ない。

好きな人の力って、そういうものだろ。