イケメンすぎる、君が好き。

視線を巡らせるとすぐに見つかった。

茶色い髪を揺らしながら、前傾姿勢で走っている。

「はぁっ……!」

苦しそうにしながらも、一歩も止まらない。

その隣では、颯汰くんがいつも通り余裕そうに走っていて。

思わず小さく笑ってしまう。

「.......っ、ふふ。」

また負けず嫌い発揮してる。

遥って、そういうところあるよね。

苦しくても絶対「無理」って言わない。

昨日も重い荷物を運ぼうとして、腕をぷるぷるさせてたし。

……あのときは心配だったけど、

『彼氏だから。』

あの一言は、すっごく嬉しかった。

無理しちゃうくらい、私のことを考えてくれてるんだって思ったから。

「……かっこいいなぁ」

ぼそっと、本音が漏れた。

王子様なんて呼ばれている私より、

一生懸命走って、苦しくても頑張ってる遥の方がずっとかっこいい。