イケメンすぎる、君が好き。

その笑顔を見た瞬間、

さっきまで鉛みたいに重かった足が、不思議なくらい軽くなった。

「……。」

颯汰が横目で笑う。

「現金だなぁ。」

俺はにやける口元を隠しもしないまま答えた。

「彼女に応援されたら、頑張るしかないだろ。」

「はいはい、ごちそうさま。」

「今日の俺、世界最速出せる気がする。」

「おー、目指せウソイン・ボルタ超え〜」

俺はもう一度だけ、葵の方を見る。

向こうも目が合って、照れたように笑った。

あと三周くらい―――いや、十周でもへっちゃらだ。

たぶん。

きっと。

……できれば三周で終わってほしいけど。