イケメンすぎる、君が好き。

その日の放課後。

夏の太陽は、容赦という言葉を知らないらしい。

グラウンドから立ち上る熱気で景色がゆらゆら揺れて見える。

「はいはい、まだ三周だよー!」

顧問の声が響いた。

……まだ?

今"まだ"って言った?

俺の中ではもう十分走ったんだけど。

「はぁっ……はぁっ……。」

息を切らしながら前を見る。

どこまでも続くトラック。

どこまでも照りつける日差し。

ここは地獄か。

いや、ほんと生き地獄だ。

「遥ー。」

隣から、のんびりした声が飛んできた。

「ペース落ちてるよ〜」

「うっせぇ……。」

横を見ると、颯汰が俺と同じペースで走っている。