イケメンすぎる、君が好き。

「……。」

俺は静かに方向転換した。

そして。

体育館の隅で笑いを堪えている颯汰の肩に、がしっと両手を置く。

「颯汰。」

「んー?」

「俺もう無理。」

「三回戦も負けたね〜」

「俺彼氏なのに。」

「うん」

「彼氏なのに近寄れないって.....」

俺はその場に崩れ落ちた。

「彼女なのに……。」

「知ってる知ってる。」

颯汰は苦笑しながら俺の背中をぽんと叩く。

「葵ちゃん、ちゃんと遥のこと見てるから。」

「……ほんとか?」

「ほら。」

言われて顔を上げる。

女子たちに囲まれながらも。

輪の真ん中で、葵がこちらを見ていた。