イケメンすぎる、君が好き。

俺にだって彼氏のプライドがある。

葵にだけかっこいい顔をさせるわけには行かない。

「余裕余裕!」

一歩。

……よし、案外行けそうだ。

二歩。

…………うん。いけるいける

三歩。

…………まだいけ―――

「……っ、」

腕!!!

腕がプルプルしてる。

やばい、めちゃくちゃ震えてる。

でもまだいける。

いけるいける。

だって俺は彼氏だから。

葵パワーでどうにか......!!!

教室の後ろから、くすくすと笑い声が聞こえた。

「小野寺、頑張れー!」

「彼氏ファイトー!」

「応援すんな恥ずかしい!!」