イケメンすぎる、君が好き。

うわ。

今、聞こえちゃいけないワードが聞こえた気がする。

「いるよ。」

葵はいつもの穏やかな笑顔で答える。

「大好きな彼氏がね。」

「「「きゃーーーー!!!」」」

葵が軽くウィンクすると同時に、教室が揺れた。

いや、比喩じゃなく、マジで揺れた気がした。

「彼氏さん羨ましい!」

「絶対イケメンなんだろうなぁ〜〜!」

「桐生くんが好きになる人とか気になる!」

俺は静かに机へ突っ伏した。

「遥?」

颯汰が吹き出す。

「今度はどうしたの。」

「……聞いた?

『大好きな彼氏』だって。」

「そう言ってたね」

「俺のことだよな?」

「そりゃあね」

「やばくね?」

「やばいねぇ。」

「今日もう帰っていい?

人生のピーク迎えた気がする。」

「朝から何回ピーク来るの。」