生徒会長は、今日も甘さで人を助ける。




…え?


私は思わず、目を見開く。



「氷室くんを…授業に出す?」



驚きすぎて、オウム返しのように言葉を発してしまう私。

でも…無理はないと思う。

先生方から氷室くんの話題が出るなんて、今まで一度も無かったから。


でも…どうして急に?



「もう、三年生の三学期。流石に見逃せないという話になってな……」



私の心を見透かしたかのように、理由を説明してくれる先生。

確かに…受験真っ只中の時期だ。

訳ありだったとしても、授業に出ていないというのは…受験にかなりダメージがある。


もちろんそれは納得できるけど……



「えっと…理解不足かもしれませんが、“授業に出す”…なんですか?」



私は気になって、先生に聞いてみた。

姿も全く見ないことから、てっきり氷室くんは学校に来ていないのだと思ってた。



でも、先生の口振りからして…まるで、別室で学校生活を過ごしているみたいな言い方だと思った。



先生は少し首を傾げながら…
やがて、思い出したかのように説明してくれた。



「氷室は、一応学校に来ているんだ」


「っえ…そうなんですか?」



まさかの予想的中だった。

じゃあ、私に頼らなくても…先生方が説得をした方が、何かといいんじゃないだろうか。

と思ったが……