生徒会長は、今日も甘さで人を助ける。



そうしたら……



「ぷっ…あはは!会長ちゃんって、おもろいんやな〜!」



盛大に笑われてしまった……。



「なぁ、乃愛ちゃんって呼んでええ?」


「!もちろんいいですよ…!!」


「俺のことも、豊って呼んでや!敬語もなしやで?」


「え、わ、わかった…!!」



なんだか今の出来事で、ほんの少しだけ須賀也くん…豊くんとの距離が縮まった気がする。



「……俺も」



その小さな変化に嬉しくなっていると、氷室くんがぽつりと零した。



「俺も、奏って呼んで」


「え?えっと…奏くん?」


「ん」



奏くんが小さくそう言って、満足そうな顔をする。

満足そうといっても、真顔だけど…それでもどこか暖かくて。

奏くんとの距離も、ほんの少しだけ近くなった気がした。