「その…乃愛?って人、演技上手いだけかもよ?」
琉叶が吐き捨てるようにそう言う。
「仲良くして、猫かぶって…最終的にドロドロになるとか。気持ち悪」
いや、流石に思い込みが過ぎるだろ…と思ったが、豊が「確かになぁ…」と少し同情してたから、俺は思わず口を開いた。
「人のこと信用しなさすぎじゃね?」
「奏くんに言われたくないんだけど」
「一番の人嫌いはお前やからな〜」
二人に図星を刺されて、言葉が詰まった。
一番とまではいかねーけど…確かに俺だって、人が大嫌いだ。豊と琉叶以外、関わりたいとも思わない。
―――だけど。
「でもさ、わかんないじゃん。もしかしたら…な?」
俺が、強い眼差しで二人を見つめると…
「誰やねん、お前……本当に奏なんか…?」
「中身入れ替わってるんじゃないの…」
豊には疑いの目をかけられ、琉叶には呆れられた。

